「馬鹿物語」攻略本

実は「馬鹿物語」を描き始めた当初、おまけで漫画を解説する本も作って配布するという構想がありました。
しかし初めて本を作成する事に想像以上の手間を要する事になり、結局こちらの製作は叶いませんでした。
なのでその時の為に認めていた文章をこの場で加筆修正して上げさせて頂きます。
結構長いので、お暇のある方だけお付き合いくださいませ。
あとネタバレしまくりなので本を読んだ方だけ見てね。

うどんげ細腕繁盛記編」キャラ解説

狂気の赤眼「鈴仙・優曇華院・イナバ

うどんげ細腕繁盛記編」の主人公の一人。
お店では接客と出汁の仕込みを担当。
公式漫画である「月のイナバと地上の因幡」では永遠亭であまりにも可哀想な立場にいるので、せめてウチのマンガでは…と思って平穏な日々を送らせています。
もちろんてゐに悪戯される事もありません。
仲良くお店経営しています。
…良いじゃない、そんな二次創作があっても。
でも相変わらずお店の売り上げはてるよに搾り取られているみたいですががが。
彼女の不幸はてゐの力を以ってしても振り払えないのかもしれません…。

幸運の素兎「因幡てゐ

うどんげ細腕繁盛記編」の主人公その2。
お店では店長と麺の仕込み担当。
店長なので、うどん亭の経営方針やメニューの考案なども彼女がやっています。
一時設定ではうどんげと「トムとジェリー」みたいな関係っぽいんですが、ウチでは商売仲間としてしっかりした信頼関係を結んでいます。
知略と策略はそのまま活かさせて頂いているので、今後もお店の経営拡大にその才能を遺憾無く発揮していく予定です。

伝統の幻想ブン屋「射命丸文

今回のゲスト。
取材の名目で、妖怪の山で作った商品の委託をうどん亭に持ちかけます。
風神録で見せていた頭の良さが表現出来てると…良いなぁ。
ちなみに今年の例大祭の新作が文花帖の続編になるとは思っても見なかったので、射命丸ネタが被って驚きました。
偶然って恐ろしい…。

山坂と湖の権化「八坂神奈子

前回に引き続いてのゲスト。
でも今回も完全にモブ。
諏訪子と一緒にうどん亭のうどんを食べた時に、商売を利用すれば信仰を効率よく集められるんじゃないかと思った模様。
つまりは今回の騒動の張本人。
でも台詞無し。
合掌。

土着神の頂点「洩矢諏訪子

神奈子様と同様、今回のゲスト。
前回はギリギリ台詞がありましたが、今回は絵のみ。
基本的にこの信仰獲得大作戦に賛成ではありますが、ノリノリなのは神奈子様の方なので彼女は殆ど動いていません。
自分の中ではブレーンが神奈子様で、実行部隊がケロちゃんって思ってますんで。
まぁ、無駄な設定ですけど。

下っ端哨戒天狗「犬走椛」

今回最大の被害者。
守矢の二柱の為に利用される本当に可哀想な天狗。
今回サークル長から「椛本で行く」と言われて、出す予定のなかったこのキャラを無理やり話に組み込みました。
なのでメインのはずなのに饅頭ばかり目立って、本人が登場するのはたった1コマのみ。
あまつさえこの設定。
…我ながら惨過ぎる。
いつか何かの形で償ってやりたいものです。
と、思っていたら本当にこの直後に償いの漫画を作成する事に。
本当に偶然って恐ろしい…。

ストーリー解説

『ラブレター・フロム・マウンテン』

タイトルの元ネタは「ラブレター・フロム・カナダ」という曲から。
うどん亭のメインメニューは温かい出汁をかけた「かけうどん」と、出汁醤油をかけた「ぶっかけうどん」のみです。
サイドメニューは大福とかありますけど、メインは少ないと言う事で。

『東の国の冷めないうどん』

タイトルの元ネタは東方文花帖の「東の国の眠らない夜」より。
冷やしうどんは仕事から帰る途中にあるうどん屋さんののぼりを見て知りました。
で、その時に鈴仙と冷製うどんの件を思いついたので、そのまま話に落とし込んだ次第です。
ちなみに自分は冷やしうどんを食べた事がありません。
温かいかけうどんが好きなんで。
でも話のネタになりそうなら今度食べてみますかね…。
ちなみに例のうどん屋さんで「冷やしうどん」ののぼりを見かけたのは12月の事でした。
…冬なのに売れるのかな?
ちなみにこの時のうどんげの髪型が何か変です。
久々にマンガにペン入れとかしたんで、苦労が滲み出てたりします。

『アルティメットトゥルース』

タイトルの元ネタは東方妖々夢の同名曲から。
うどん亭の話は前の「森近本」を出す際にネタ出しで困っていたら、不意に「うどんげうどん屋」という駄洒落を思いつき、それを軸に肉付けしていって出来た物だったりします。
つまりてゐの言ってる「ダジャレから生まれた」というのは真実なんです。
なのでタイトルも「アルティメットトゥルース(究極の真実)」に。
安直ですな。

『発行打算』

タイトルは映画「八甲田山」をもじったものです。
妖怪の山絡みの話なのと、新聞の「発行」と、うどんげ達の打算を兼ねて。
こんな洒落ばかり考えている自分はきっといつか煙たがられる人間に成り果てるんだと思います。
先ほども言った通りうどん亭はメインのメニューが極端に少なかったので、射命丸は拘りのお店だと勘違いしたまま記事を構想していたわけです。
ちなみに「けんこうてゐ食」の絵にはCYTOKINEの蒲焼鰻さんが描かれている「けんこうてゐ」を使わせて頂きました。
蒲焼鰻さんすいません…。

『カエルの為に金は成る』

タイトルは任天堂のGBソフト「カエルの為に鐘は鳴る」より。
ちなみに「もみ汁」の正体はメイプルシロップみたいな物なんだと思います、多分。
まぁ、あれは椛じゃなくて楓が原材料ですけど。

『ウサギが見た地上の原風景』

タイトルは風神録5面道中曲の「少女が見た日本の原風景」より。
うどんげが見た日本の原風景は金と欲にまみれた世界でしたとさ。
こんなんだから月人達に「地上は穢れに満ちている」とか言われるんでしょうね。
ちなみにウチの射命丸は「あやややや」でお茶を濁す傾向が強いです。

『信仰は儚き神様の為に』

タイトルは風神録5面ボス戦の「信仰は儚き人間の為に」より。
信仰を失えば神はその形を留められない。
だから信仰獲得の為に奔走する。
…となると本当に儚いのは人より神様なんじゃないかと「三月精」とか読んでて思いました。
でも策略を巡らせた結果がこれじゃあ、先が思いやられる気もします。
しかしそんな神奈子様だから萌えるんですよね?
違うか、同士達よ。

『フォール・オブ・フォール 〜堕ちゆく椛』

タイトルは風神録4面道中の「フォールオブフォール」より。
思い切って鬼畜エロゲみたいなタイトルにしてみました。
誰かこのタイトル使って本当に同人エロゲとか作ってくれないかなとか思ってみたり。
射命丸はまんじゅうの委託をうどん亭にお願いする代わりに、自分の新聞にお店の宣伝とお得なサービスを実施する事を記事に載せてます。
で「新聞を見た」と言ったら大福が貰えると、そういうわけです。
ちなみにまんじゅうの件ですが、椛は事実を知りません。
無許可でもみもみ出来る券とか作ってます。
あと公式絵が無いんで椛がどんな服装をしているのか、描いててイマイチ分からなかったです。
下っ端は悲しいね…。

「渡る世間は馬鹿ばかり編」キャラ解説

氷の妖精「チルノ」

「渡る世間は馬鹿ばかり編」の主人公の一人。
言わずもがなの⑨だけど、馬鹿と天才は紙一重とも言うのでたまにとんでもない発想をする事も…。
まぁ、今回は特にそんな場面はありませんが、いずれ出る…かも。

熱かい悩む神の火「霊烏路空

チルノと並ぶ同編の主人公。
メインキャラとしては唯一の6ボスです。
ウチではデフォでチルノと仲良しという設定になっていて、特に出会った切欠とかは考えていません。
非想天則のエピソードで出会って意気投合した…と、そんな感じで脳内補完して頂ければOKかと。
チルノは発想が無茶苦茶ですが、こいつは記憶容量が足りてなくてバカという方向にしていますけどそのうちフィーリングに任せてどうでも良くなるような予感が。
描き手も⑨だから仕方ないね。

湖の妖精「大妖精」

チルノに振り回される人物その1。
大ちゃんは同人界隈ではチルノの暴走を止める常識人として描かれてる事が多いですが、自分の所ではそれプラス何処か抜けてるという感じになっています。
場合によっては暴走を助長する事も…。
ちなみに公式の設定自体がかなり曖昧なキャラなので、細かい所は色々勝手に決めちゃってます。
こういう自由なキャラは良いですね、妄想のし甲斐があって。
でもあんまり目立ちませんけど。
今回台詞も無かったんで、次回はもうちょい活躍の機会を与えてやりたいなぁ。

宵闇の妖怪「ルーミア

チルノに振り回される人物その2。
みんな大好き「そーなのかー」の人。
基本的に何を考えているのかわからないキャラですけど、多分主に食べ物の事とかばっかりなんだと思います。
今回はモブで大活躍しますが、言ってしまえばモブ止まり。
でもこのキャラクターが居ないと画面に良い味が出ないので、今後も作品の出汁として頑張って頂こうかと思っています。

闇に蠢く光の蟲「リグル・ナイトバグ

チルノに振り回される人物その3。
重要なツッコミ担当。
それに伴ってかなりの常識人として描いています。
けどその分6人の中では戦力的にかなり弱い部類に入る、と自分の中では思っていたりします。
だって虫で攻撃したってねぇ…。
というわけで戦闘では殆ど役立たずという方向で行く予定です。
でも物語進行上重要な人物なので、日常パートでは大活躍すると思いますよ多分。

夜雀の妖怪「ミスティア・ローレライ

チルノに振り回される人物その4。
実はこのキャラ、後々重大な役を任される事になります。
が、今は詳細は伏せざるを得ないので「今後の展開をお楽しみに」とだけ言っておきます。
キャラクター的にはリグルと同じくツッコミ担当ですが、自身で商売とかもしているので他よりもっと大人びたイメージで描いてます。
ただ今回は特に大人っぽい印象とかありませんけどね…。
今後そういう色をもっと出せればと思います。

冬の妖怪「レティ・ホワイトロック

今回のゲスト。
名前が名前なのでちょっとした騒動に巻き込まれる事に。
立ち位置としてはチルノのお姉さんって感じですが、きっと今後出ないと思います。
合掌。
ちなみに今回の話は冬だとは思っていないので、喧嘩を止める為にちょこっとだけ出てきたって設定にしてます。
なのでみすちーとの件以降出てきていません。
悲しいキャラやね…。

凶兆の黒猫「橙」

今回の敵。
フミンバインさんのマンガとかの影響を受けてか、ウチでも基本的に橙は喋らない方向で行く事になりました。
でも主思いの真面目な良い奴、って感じで色分けはさせて頂いています。
八雲一家サイドで何か話が思いつけば、また出るかも…。

策士の九尾「八雲藍

完全にモブキャラ。
自分は妖々夢のEXとか行った事が無いのでどんなキャラなのかさっぱり掴めていませんが、式神は主より能力が劣るものなので完璧超人とかでは無く、何処か抜けているようにしようかと。
その分、橙が補ってるって感じで。

境界の妖怪「八雲紫

ババア。
一応今回のラスボスではありますが、特に何もしません。
橙とバカ達を見守るだけです。
でも年の功か最後にしっかりと締めてくれます。
正に御老公。
東方Projectにおける最重要人物なので、二次創作を描く上でまた嫌でも出てくるんじゃないかと。
何かそんな予感がします。

ストーリー解説

『幻想郷から僕等のために』

タイトルの元ネタは初代ウルトラマンの歌詞から。
チルノ達が何の脈絡も無く戦隊を結成します。
本人達はごっこ遊び程度のつもりでやりはじめますが、後であれよあれよと舞台が整っていく事に。
色はチルノは氷だからブルー、ルーミアは闇だからブラック、みすちーはシャツが白いからホワイト、リグルと大妖精は髪の色が緑だからグリーンとなっています。
ちなみにみすちーは当初髪の色からピンクとなる予定でしたが、後の話の関係でホワイトへ変更に。
でも戦隊ではホワイトと言いつつピンクをあしらう事が多いので、色的にギリギリセーフ…ですよね?
チェンジマーメイドとかホワイトスワンの例もありますし。
…って分かる人少ないか?

『頭空っぽの方が夢詰め込める』

タイトルの元ネタはドラゴンボールZのOPの歌詞から。
あと空の名前とも掛けてます。
2回目にして早くも第6の戦士登場です。
うつほをグリーンにしたのはやはりスカートの色からですが、光戦隊マスクマンの「X1マスク」や、恐竜戦隊ジュウレンジャーの「ドラゴンレンジャー」など、初期の6人目の戦士の色はグリーンになる事が多かったので、その辺も意識しての配色だったりします。*1
で、彼女は最初から「グリーンだ!」という意気込みで加わったものの、既に2人もグリーンがいて更なる大喧嘩に…。
まぁ、バカだから仕方ないね。

『冬の贈り物』

タイトルの元ネタは特にありません。
強いて言えばレティの二つ名をちょっともじったって所です。
特捜戦隊デカレンジャーよろしく、6人目以降の戦士登場。
ミスチーの色がピンクからホワイトに変わったのは白岩さんと一悶着起こして、話をよりややこしくさせる為です。
ちなみにレティは戦隊の一員と言うわけではなく、さすらいのヒーロー的なイメージで登場させています。
なので名前がホワイトロックなだけで特に色が白と言うわけではありません。
つまりはみすちーの早とちりです。
それと今回の話は特に冬というわけではないので、レティの出番はこれだけです。
その分気合を入れて絵を描いてやったつもりですが、画力が無いのでこの程度に…。
すまねぇ、白岩さん…。
もう一つ余談ですが、さすらいのヒーローとレティの台詞の「解決」で、あるヒーローを思い浮かべた方が居たら一緒に良い酒が飲めそうな気がします。

『地獄の八咫も色次第』

タイトルの元ネタは「地獄の沙汰も金次第」という格言から。
これで色の問題に決着が付きますが、最終的に青、青、黒、白、緑、緑という常識に囚われないカラーになったのが如何にもチルノ達らしいかと。
ちなみにリグルは「バカで良かった」と言っていますが、個人的にはリーダーのカラーを共有してやるチルノの器のでかさも感じ取ってくれればと思っています。*2
まぁ、バカかリーダーの素質があるかは受け取り手に委ねさせて頂きますけどね。
お好きな方をお選び下さい。
それと「空は火属性なんだからレッドで良いじゃん」とかいうツッコミは無しの方向で。

『あっ ヒマな人たち』

タイトルの元ネタは機動警察パトレイバーの「あっ 軽い人たち」から。
「Parfect Frees」の名前を考えたのは実はチルノでは無く、大ちゃんだったりします。
だからチーム名の真の意味に納得していたわけです。
空が理由も無く納得していたのはバカだから、ヒマの意味で合ってると思ってたんでしょう。
むしろフリーズとか知らなそうです。
ところでこの話のオチが大沖先生のマンガっぽくなったように思うのはオレだけでしょうか?

『ミリオンババア・ベイビー』

タイトルは映画「ミリオンダラー・ベイビー」より。
大年増(ミリオンババア)なゆかりんの式の式(ベイビー)である橙の事を指している題名となっています。
これを描いていた時は精神的にかなりへこんでいたんですが、その割りに結構良い絵が描けた気がします。
良い作品は良いコンディションでないと生まれない物だと思ってましたが、意外とそうでも無いんですね。
まぁ、自分の場合頑張ってもこの程度なんで差が分かり辛いかと思われますが。
話的には今回の敵、八雲一家が登場するだけです。
やはりゆかりんの登場シーンでは「ババァーン!」という効果音をつけないと締まりませんな。
ちなみに当初八雲一家にも敵組織としての名前を用意しようかと思っていたんですが、あまり使用する機会が無さそうだったんで使わずに終わってしまいました。
その時に使おうと思ってた名前の候補が「紫十字軍」とか「紫帝国ブラックスキマ」とか「幻想海賊ババアルバン」とか「ババァーンドーラ一味」なんですけど、やっぱ使わないで正解だったと今は思っています。

『⑨の壁』

タイトルは養老孟司先生の「バカの壁」という著書から。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」や「破」を観た時にATフィールドのパクリをチルノにやらせてみたいなと思い立ちました。
で、出来たのが「ATAI(あたい)フィールド」だったりします。
もちろんチルノなのでバリアーも氷で出来ています。
なので耐久度もさっぱりで御座いますよ。
まぁ、チルノに心の壁なんて無さそうなので、らしくて良いかなと。
ちなみにパリーンと割れるバリアなので、当初タイトルは「光子力の如く」にしようかと思っていました。
あと「序」「破」と来たら「⑨」も出さなきゃいけないのかと今思ったりしてます。

『青の⑨号』

タイトルは「青の6号」というアニメから。
最初1コマ目の空はもっと悪そうな顔をしていたんですが、おくうには良い子で居て欲しかったのでああいう顔に落ち着いています。
毒気の無さとアホっぽさが伝わってると嬉しいんですけど、どうでしょうか。
本当に表情って難しいなぁ。
ちなみに悪っぽい顔をしていた名残として、2コマ目で左手の中指が立っていたりします。
本当はここも描き直そうかと思っていたんですが、お遊びとして残しました。

『空と黄身との間には』

タイトルは中島みゆきさんの「空と君との間には」という曲名から。
ちなみにこっちでの「空」の読みは「そら」では無く「うつほ」です。
この話は以前に見た夢をそのまま4コマに落とし込んだものです。
誰かに殴られている夢だったんですが、その時に「今は生卵かけご飯の事を考えて気を紛らわせるんだ!」という妙なひらめきを発揮しまして、それで痛いのを乗り切っていました。
夢から覚めた後に「何で生卵かけご飯なんだ?」と首をかしげてしまいましたが、ネタとして使えたんで結果オーライかなと。
きっと4コマの神様からのプレゼントなんだと思います。
ちなみにこの話を切欠にウチではうつほの好物は卵という事になってしまいました。
公式でもゆで卵とか食べてましたんで一時設定でもそうなのかもしれませんが、こっちでは無類の卵好きという事で。
多分この話の後、地霊殿に帰ってさとりんに生卵かけご飯を作って貰って食べたんだと思います。

『時計仕掛けの橙(オレンジ)』

タイトルはスタンリー・キューブリックの映画「時計仕掛けのオレンジ」から。
橙(だいだい)もオレンジも柑橘系なんで、そこから安易につけました。
空がやられたらもう総攻撃するしか勝ち目は無いだろ、と思ったので4人で攻撃させる事にしましたが、4コマという制限でこの人数を出すのには苦労させられました。
ちなみにみすちーも橙も2ボスなんだから能力的には同レベルじゃないかと思われそうですけど、今回はEX中ボスで出た時ぐらいの能力だと自分の中で思ってますんで、このぐらいで釣り合いが取れてるんではないかと。
あとルーミアのスペカの「ナイトバード」ですけど、本来あれは暗闇を使うんではなく、ただ弾幕を展開するだけの技なんですよね。
なのでこちらは突っ込んでいただいてOKです。

『Because I Love You』

タイトルの元ネタは「マザー2」の同名曲から。
「ビコーズとバカーズって綴り似てるんじゃね?」とか思ったんですが、全然似てませんでした。
馬鹿だね。
一応ゆかりんが話を締めてくれてます。
流石は御老公。
ちなみに橙とチルノ達はこの後普通に友達になっています。
ゆかりんはその辺を見越してますが、藍様は見抜けていません。
そこいら辺りに式神と主の力の差みたいなのを感じて頂ければこれ幸いです。

「カオス編」ストーリー解説

カオス編は基本的に単発ネタの集まりです。
うどんげやチルノの話に絡む物もあれば、全く関係無い話もあったりするんで「カオス」と名づけました。
あまり深く考えずに楽しんでいただけたら幸いです。

『夢路さとりて尚、喜美こいし』

タイトルは漫才師の夢路いとし喜味こいし師匠のお名前から。
いえろ〜ぜぶらさんの「第3回東方M-1ぐらんぷり」を見た後に描いたマンガなんですが、あの当時はまだ星蓮船が体験版しか出回っておらず、古明地姉妹が新作に出ないとは言い切れない状態だったのでお蔵入りにしていました。
で、そのまま忘れ去られていたんですが、まさかこの二人が第4回で本当にコンビを組んで出場してしまうとは…。
何かもっと早くにpixivとかに上げてれば良かったと思ってしまいました。
ちなみに1年も前のマンガなので、今よりも色んな所で出来が酷いです。
大目に見てやってくだせぇ…。
…え? 違いがわからない?
成長が感じられないのは仕方ないね…。

『生きるということ』

タイトルはQLOCKSさんの「桜幻燈 極」に収録されている同名曲から。
「怨めしや」と「妬ましや」って、どちらも小傘とパルスィの人生を端的に表した言葉だと思うんですよ。
片や生きる為に人を驚かせ、片や人を妬むのが生きがいなわけですから。
厳密に意味は違うけど、何処か似ているのが面白いかなと。
なのでこのタイトルをつけましたが、あんまり上手くないかもしれませんね…。
それにしてもパルパルの影があからさまにおかしい…。
この辺の修正も兼ねて、いつかこの「こがパル」話はシリーズ化させていきたいと思ってますんで、良ければお楽しみに。

『吹けば舞い散るお札の海で』

タイトルは「王将」という曲の歌詞をもじった物です。
うどんげ細腕繁盛記」第1話のその後のてるよと妹紅を描いていますが、本編に挟むのが難しかったのでこちらに。
結局の所、てるよともこたんって仲悪いのか良いのか分かりませんね。
神主の書いた儚月抄の小説版ではもこたんがてるよが月に帰るんじゃないかと心配してましたし。
これってつまり、神主自らの手で「てるもこ」が公式化された…と?
うーむ、今後の二次創作がどうなるか楽しみな気もします。

魔理沙☆午後⑨時☆Don't be late』

タイトルはマクロスフロンティアの「射手座☆午後九時 Don't be late」という曲名から。
非想天則のゴリアテ人形と、メガマリのメカパチュリーを使ったアリスとパチュリーの喧嘩に巨大化した魔理沙が割って入るという全く意味不明なマンガです。
でもたまにこういうのが描きたくなります。
一応魔理沙は某配管工のゲームに出るキノコでも食ってでかくなったと解釈してください。
そういうキノコのが幻想入りしたって感じで。
ちなみに巨大化した故にマクロスの曲名をタイトルに持ってきていたりします。
…けど特に意味の無い話なんで、スルーして下さって結構です、はい。
あとアリスとゴリアテ人形はジャイアントロボを、パッチェさんとメカパチュリーマジンガーZを、巨大魔理沙ウルトラマンのイメージを投影してたりしますけど、それもあまり深い意味はありません。
ホント意味無いな、このマンガ。

『春よ、来い』

タイトルは松任谷由実さんの同名曲から。
「夢路さとりて尚、喜美こいし」の続編です。
コンビ名の「春風てゐホワイト」はリリーとてゐの名前やら何やらが色々混って出来てます。
一応「第4回東方M-1ぐらんぷり」の発売が冬だったので、作品内の時期は冬としました。
なのでリリーは長い事活動出来ずに終わってしまったというわけです。
素直にまたうどんげと組めば良かったのにねぇ。

『さぁ、お前の盗んだ本を数えろ』

タイトルは仮面ライダーWの決め台詞を改変したものです。
さがらこうぼうの嘘企画会議シリーズ第1弾。
次回作をWをパクった内容の本にしようとサークル長にプレゼンして、見事没を食らう内容になってます。
ちなみに本当にこんな企画を提案したら、ボスなら「良いですよー」と二つ返事でOKするかと思われます。
フィクションだからキツめに描いてますけど、実際のボスは物凄く大らかです。
で、自分なりにWを東方キャラに置き換えたら、配役は翔太郎が魔理沙で、フィリップがパチュリーになりました。
その他の配役は4コマ目の背景のホワイトボードに書いてますが、ミックを小悪魔にするか中国にするかで悩んだりしました。
その結果中国は尻彦さんポジションで落ち着くことに。
余談ですが書かれていない若菜姫ポジはもちろん妹様ですよ。
あと噴出しで隠れて読めませんが、星の本棚はヴワル魔法図書館で代用する設定もホワイトボードに書かれています。

『運命なんて信じない僕等だから』

タイトルの元ネタは特にありません。
何かNANAの映画のCMで似たような事を言ってたんで、それを参考にした程度です。
さがらこうぼう嘘企画会議シリーズ第2弾。
今しがた先にネタばらししてしまいましたが、今度はNANAをパロディネタに選んでいます。
鈴仙レイセンでこのネタを思いついたんですが、原作を読んだことが無いので参考に二人の出会いのシーンが描かれている2巻までを古本屋で購入しました。
しかしその直後に母親が部屋の片づけをしてしまい、恥ずかしい思いをしながら頑張って買った本を持っていかれるという事態に。
なので本を殆ど参考には出来ず、結局自分が知りえている程度の知識で描いたんでかなり内容はいい加減です。
具体的に言うと原作じゃナナとハチは電車で隣り合って座ってるのに、こっちでは向かい合って座ってたりします。
オマケに原作知らないから4コマ目のホワイトボードも真っ白に…。
みんな人の部屋の物を勝手に持って行く親が悪いんだ…。

村紗水蜜の数奇な人生』

タイトルの元ネタはデヴィッド・フィンチャーの映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」から。
「村紗船長のこれまでの人生を2ページで描き切る」というわけの分からないコンセプトで描き始めたお話の1話目です。
今、星蓮船で一番のお気に入りが彼女なので、キャプテンで何か話が作れないかなと思ったらこういう妄想が浮かんだので締め切りギリギリなのに勢いで追加してみました。
この話はキャプテンが水難事故で死んで、無縁塚にやって来る場面なんですが、キャプテンが死んだ場所って一体何処なんでしょうね?
どうやら海で死んだっぽいので幻想郷では無さそうなんですが、そうなると幻想郷で死んだ者の魂が行き着く無縁塚でこまっちゃんとも会えなくなってしまうので、細かい所は考えずに描きました。
で、キャプテンの「水難事故を引き起こす程度の能力」が発動して、結局向こう岸まで辿り着けなかったってオチです。
ちなみに公式の設定では船に乗る死者の魂は人魂の形になってるっぽいんですよね。
なので喋れないから、こまっちゃんが向こう岸に送り届けるまで人魂に勝手にべらべら話しかけてるそうなんですが、そうなっても話が進まないんでキャプテンには人間形態でいて貰ってます。
その代わり喋れない設定は守らせて貰ってますが、何かもう設定がグダグダで申し訳ないです…。
あとオチが特に笑える物でもないので、キャプテンのTシャツに「船酔い」と書いて無理やり笑いを取ろうとしています。
悪あがきが何ともだらしねぇな…。

『村紗の異常な哀情 また私は如何にして船幽霊を止めて宝船の船長になったか』

タイトルの元ネタはスタンリー・キューブリックの映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」から。
元ネタが元ネタなのでタイトルが異常に長くなってしまいました。
異常なだけに。
この話はムラサ船長の船幽霊時代から聖白蓮に出会うまでを描いています。
前の話でキャプテンが死んだ場所が分からなかった事を良い事に、ここから舞台設定がかなりいい加減になり始めています。
2コマ目で彼女が沈めている船は1912年に沈没したタイタニックと、2007年が舞台のメタルギアソリッド2のタンカー編のタンカーですからね。
もう時代すら無茶苦茶ですが「どちらも実はキャプテンが関わっていた事故だった!」というギャグだと割り切っていただければと思います。
ちなみにキャプテンの「船酔い」ネタが何気に気に入ってしまったので、聖にも対になるように「酔い止め」というTシャツを着せています。
これによって彼女がキャプテンを救える唯一の存在と言う印象を端的に与え、後の話の省略と物語の深みを同時に与える事に成功して……いませんね。
本当に悪乗りが過ぎてすいません…。

『キャプテンムラサと賢者の遺志』

タイトルの元ネタは「ハリー・ポッターと賢者の石」より。
この話は村紗水蜜が聖輦船のキャプテンになってからと、宝船異変の始まりまでを描いています。
物語を描く期間の長さが長さだけに、4コマという制約で話をまとめるのに一番苦労しました。
なので内容が把握し辛かったら申し訳ないです。
当初は封獣ぬえも3コマ目に描こうかと思っていたんですが、彼女は後日談であるEXステージの更に後で命蓮寺に居ついたっぽいので土壇場で省きました。
なので本来配置しようと思っていた左側のスペースはナズーリンの独壇場になっています。
お陰で噴出しを書く余裕も出来、結果として「ムラサ!?」の台詞もナズの物になりました。
とんだラッキーガールだぜ。
でもぬえも描ければこの本で星蓮船組を全員出せた事になってたんで、そこがちょっと心残りですね。
いつか描けると良いなぁ。
…まぁ、羽根とか面倒臭そうだから描かないと思うけど。

『Can't Say Goodbye to Yesterday』

タイトルは「メタルギアソリッド2」のエンディングテーマ曲「Can't Say Goodbye to Yesterday」からそのまま拝借しました。
元の英語の意味が「過去にさよならは言えない」なので、それ自体が現在のキャプテンの心境を簡潔に表現出来ていますし、同時にこまっちゃんがお仕置きを受ける時に言う「きゃん!」という台詞にも掛かっているので、良いかなと。
ついでに『村紗の異常な哀情』でメタルギアソリッド2のタンカーも沈めてるんで、その関わりも考えるとトリプルミーニングになるんでしょうか。
…まぁ、字面的に何も捻りが無いのが心残りではありますけどね。
一応話としては宝船異変後をここで描いています。
聖を法界から救出し、その後彼女と出会えたお礼をこまっちゃんに言う為にキャプテンが無縁塚までやってきたらそこに映姫様が居て、彼女とこれまでの経緯を話していたのがこの物語の全容だった、とそんな感じです。
そしてキャプテンとの話でこまっちゃんが過去に彼女の魂を裁きの場まで連れて行くのを放棄した事を知り、お仕置きを決行したというオチになってます。
ちなみに自分の描いたマンガにしては珍しく背景をきちんと描いていた理由は、無縁塚の紫の桜の木にこまっちゃんを縛り付ける伏線を設けるためだったりします。
同じ場所、似たような顔ぶれで、立場が逆転しているのは絵的に面白いかな、と思いまして。
そういやネーム書き終わって見直していた時にふと思いついて、映姫様の悔悟の棒に「今夜がヤマだ」って書いたんですが、あれってちょっとふざけ過ぎでしたかね。
まぁ「今夜が山田」って書いてたら本当に石投げられてたかもしれませんが。


というわけで長々と載っけてしまいましたが、解説は以上です。
本来お笑いに対して説明を儲ける事自体おかしな話なんですけど、語りたがりの性分なので色々とやってしまいました。
ちなみに折角なんで「椛を揉んだらサヨウナラ」も解説する予定です。
音楽聴くついでなんで、今から筆を執りますよ。

*1:追加戦士の色はグリーンという伝統が幻想入りしたって感じで。

*2:まぁ、未来戦隊タイムレンジャーではリーダーと追加戦士のカラーが一緒だったって例もありますけど。