「椛を揉んだらサヨウナラ」攻略本

引き続いてもみ本の解説です。
こちらも本を読み終わった方向けに書いてますんで、ネタバレしまくりの内容になってます。
読み終わった方だけどうぞ。

「椛を揉んだらサヨウナラ」キャラ解説

下っ端哨戒天狗「犬走椛」

まさかの主役に大昇格した白狼天狗。
まぁ、例大祭への申し込み自体椛で行ったんだからこれが本来当たり前の扱いなんですけどね。
東方風神録本編では4面の中ボスで、立ち絵もスペルカードも無いという殆ど白紙みたいなキャラクターなんで設定に苦労しましたが、その分好き勝手に出来る事に気付いてからは結構やりたい放題になってしまいました。
一応自分が椛に付与したのは以下の設定です。

  • 一人称は「わっち」
  • 衣装は脇出し
  • 背の高さはにとり以上、射命丸以下
  • 納豆ご飯好き

特に最後辺りは付けなくても問題無さそうな設定ですけど、これが決め手になってネームがすらすら進むようになりました。
不思議だねぇ。
一応物語の最後には河城にとり特製の光学迷彩式プロテクトギアを身に纏い、射命丸に匹敵するような力を持つに至りますが、下克上はしないと思います。
根は優しい子だと思ってますんで。
でも姫海棠はたてという新しい天狗も出てきたんで、それ絡みでまた何か描けたら良いですね。
あと椛というキャラクターを作り上げる上で東部開拓地のIbizaさんが製作した椛のオリジナル曲「深山の風を待つ少女〜Autumn Bleeze」から多大なるイメージを頂きました。
この場を借りてお礼を申し上げます。

超妖怪弾頭「河城にとり

椛のサポートを行う事になった河童。
新発明の実験も兼ねて彼女に新兵器の開発と贈与を行います。
結果として椛は強くなり、彼女の発明も成功となったのでハッピーエンドに終わります。
ちなみに彼女は「馬鹿物語」の次回予告で出すような事をほのめかしていましたが、話は違えど本当に出すことになるとは思っても見なかったので色々自分でも驚いています。
あと予告の話も何気に本気でやろうかと考え始めたんで、後々また出てくる予定です。
お楽しみに。

伝統の幻想ブン屋「射命丸文

うどんげ編に引き続いて登場の天狗。
今回も新商品とか持ってきて椛を更に苦しめます。
でも最終的には自分の首を絞めることに…。
まぁ、本当に悪いのは彼女ではなく山の神様なんですけどね。

山坂と湖の権化「八坂神奈子

何気に皆勤賞の神様その1。
信仰獲得大作戦の企画者。
信仰の為なら天狗も泣かす非道っぷりを見せ付けますが、結果は芳しくなかったり。
仕方ないね。

土着神の頂点「洩矢諏訪子

何気に皆勤賞の神様その2。
今回は久々に台詞もありです。
それに伴ってつっこみ担当という立場にもなりましたが、多分これからそれが生かされる事は無いと思います。
仕方ないね。

祀られる風の人間「東風谷早苗

何気に初登場の脇巫女その1。
もみ本を描く事になるまで早苗さんを描く日がやってくるとは夢にも思いませんでした。
最近は常識に囚われない活躍っぷりで人気急上昇中ですが、今回のマンガではそういう魅力は一切描くことが出来ませんでした。
常識に囚われた結果がこれだよ。

楽園の素敵な巫女「博麗霊夢

何気に初登場の脇巫女その2。
霊夢こそうどんげ編にもチルノ編にも絶対出さないと決めていたんで、描くとは思ってもみませんでした。
と言ってもモブですけどね。
何気に今回の話で一番の利益を掻っ攫った人物かもしれません。
ちなみに今回は脇を露出するキャラが多くなってしまったんですけど、他意はありません。
本当に断じて。

久遠の夢に運命を任せる精神「魅魔

何が何でもいつか登場させたいと思っていた人物です。
一応自分のマンガでは博麗神社に祭られている神様が魅魔様って設定なので、ここに出てきた次第です。
つまり霊夢と並んで今回の話で利益を得ている人物の一人って事ですね。
ちなみに以上の設定から博麗神社には霊夢萃香魅魔様の3人が住んでるって事になります。
いつか何かの役に立つかもしれないので、頭の片隅においておいて貰えると良いかも知れません。

ストーリー解説

「犬走椛の憂鬱」

タイトルの元ネタは「涼宮ハルヒの憂鬱」から。
椛の奮闘を描いたつもりですが、何か内容が内容だけに危機感は伝わり辛かったりします。
まぁ、実際問題として捕まっても命に別状はないかと思われるんですがね。
ちなみに新商品の「じーもみー豆腐」ですが、ジーマミー豆腐と違って普通のお豆腐です。
もちろん河童の手で一つ一つ手作りって設定ですよ。
冷奴にでもして食べたいですね。

「犬走椛の消失」

タイトルの元ネタは「涼宮ハルヒの消失」から。
ネームを考えている途中で友人達と涼宮ハルヒの消失を観に行った事から、これ等のタイトルを思いつきました。
お陰で良い刺激になった気がします。
にとりと椛がご飯を食べている場所は滝の裏にある大食堂って設定です。
きっとあの滝の裏にはいろんな物があるんだと思います。
河童の研究所とか、大将棋が出来るプレイルームとか、天狗が住んでいる寮とか。
まぁ、話に絡ませる事はきっと無いと思いますがね。
ちなみにここで椛が食べているのが納豆ご飯です。
「納豆ご飯好き」の設定を思いついた瞬間にこのシーンを思い浮かべる事が出来たので、余計な設定でも考えると良い事があるんだなと思いました。
ところで椛が納豆ご飯好きという設定にしたのにはちょっとした理由があったりします。
実は我々が例大祭に参加する日の朝は決まってなか卯で朝食を摂っていまして、そこで自分が毎年食べているのが納豆ご飯定食だったりするんです。
これのお陰か毎年何事も無く例大祭を乗り切れているので、願掛けの意味もあって毎回食べていますが、それを椛にも付与させてみたいと思い、このような設定を与えてみた次第です。
この本のお披露目も例大祭ですからね。
そのお陰か今年も無事に地元宮城まで帰って来る事も出来ました。
あとどうでも良い話なんですが、物を食べると言う描写は宮崎駿氏や押井守氏などの有名アニメ監督が好んで力を入れていた部分なんだそうです。
なのでそれにあやかると言う意味でも食事シーンを入れました。
何気にどうでも良いエピソードを盛り込むのが好きなんですよ、ええ。

「立ち塞がる物あらばこれを撃て」

タイトルの元ネタは「犬狼伝説」に登場する巽志郎の台詞から。
前の話でもうメタルギアネタに頼るのは止めようと思ったので、別なのを考えたら犬狼伝説が出てきました。
椛も白狼天狗ですし、一人称の「わっち」も狼と香辛料の賢狼ホロから頂いた物なので、狼繋がりで良いかなと思ったので。
と言うわけで椛の最終的な装備もにとり特製光学迷彩を積んだプロテクトギアになりました。
しかし試作型の迷彩スーツを鎧という形で完成させ、それを着て椛が強くなる…という流れが決まった物の、4コママンガでどう表現しようかと悩む事に。
で、思いついたのがロックマン2の武器ゲットシーンを利用する事です。
椛をロックマンに、にとりをライト博士にそれぞれ見立てる事で1コマで兵器の開発と装備を表現できたので、ここまでの流れを4コママンガ1本で収める事に成功してしまいました。
本当は2編に分けようかと思ってただけに、やりようによってはこういう事も出来るんだと思って驚いてしまいました。
4コママンガは奥深いねぇ。
ちなみに客観的な視点の方が話を書きやすいと思えたので、目線はあえて射命丸の物にしています。
そしてダブルスポイラーへの出演決定への個人的なお祝いを兼ねて、1コマ目で「星間飛行」をモチーフにしたアップ絵を入れてやっています。
…しかしこの話だけで何作品パクってるんだろう?
そのうち訴えられないか心配です。
あと完成品をボスや友人に見てもらった時、ここまでで誰からもにとりの帽子がルイージの帽子になっている事に気付いて貰えませんでした。
誰か突っ込んでください。

「世間じゃそれを⑨と呼ぶんだぜ」

タイトルの元ネタはサンボマスターの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」という曲名から。
前の話が1本で済んでしまった分、スペースが空いてしまったんで急遽考えたのがこの話です。
お陰で今まで台詞の無かった神奈子様に台詞が出来、出そうとも思っていなかった早苗さんが登場し、霊夢魅魔様まで出張って来てしまいました。
本当に世の中どう転ぶかわからないものです。
内容としては信仰獲得大作戦の結果を描いていますが、実際に守矢神社の二柱は妖怪の山の面々に信仰されているんで、消滅の危機とかは一切無いと思われます。
しかし今回の件で白狼天狗辺りからは嫌われてしまったかもしれないので、信仰の度合い自体は減ったかもしれません。
更に麓では博麗神社に信仰が流れたんで、結果としては当初よりマイナスなんでしょうね。
結局手に入ったのはお金だけ、と。
まぁ、今度はそのお金で里の方に新しい分社でも建てるんじゃないかと思います。

「カオス編」ストーリー解説

「No Constancy」

タイトルの元ネタは特にありません。
思い浮かばなかったので適当につけました。
ゆとり教育が幻想入りする話ですが、何かオチが説教臭くなった気がするんで、そこはちょっと反省してます。
ちなみに今まで描いてきた話全般に言える事なんですが、物語に登場するキャラクターは友人各位の好きなキャラクターから選んでいたりします。
チルノとお空は自分が好きなキャラで、ムラサ編に出てきた映姫様はSeoさんが好きなキャラで、ケロちゃんはボスの、リリーと霊夢はワッツの、そして今回の慧音先生は弟の友人の好きなキャラとなっています。
けどこれで大体描き尽くしたので、これからは好き勝手に描いて行きたいと思ってます。
まぁ、今までも十分に好き勝手やってたんですがね。

「十年目の東方裁判」

タイトルの元ネタは四季映姫・ヤマザナドゥのテーマ曲「六十年目の東方裁判」より。
さがらこうぼう嘘企画会議シリーズの第3弾です。
今回のネタは仮面ライダーディケイドになってます。
特撮ネタ多くてすまん。
一応ホワイトボードに書いてある各世界を回る順番は本家ディケイドの物をモチーフにしています。
つまり霊夢の世界は「クウガの世界」で、白蓮の世界は「キバの世界」、チルノの世界は「龍騎の世界」、妖夢の世界は「ブレイドの世界」、蓮子の世界は「ファイズの世界」、早苗の世界は「アギトの世界」、輝夜の世界は「電王の世界」、咲夜の世界は「カブトの世界」、リリカの世界は「響鬼の世界」、旧作の世界は「ネガの世界」、魔理沙の世界は「ディエンドの世界」、西方の世界は「シンケンジャーの世界」ってわけです。
きっと白蓮の世界では人と妖怪の共存に於ける問題点が描かれたり、咲夜の世界では時間の止まった中でおぜうさまを守る咲夜さんが描かれたり、リリカの世界ではラストでプリズムリバー三姉妹が合奏したりするんでしょうね。
あと凄く狭いスペースに「太陽の子=うつほ」って書いてますが、これはRXの世界の事を指してます。
ちなみにアマゾンの世界は…、誰なんでしょう?
そこまで考えなかったなぁ。
まぁ、裸に近い格好だったり、爪で戦うんだから藍様か橙あたりですかね。

いつか星の海で

タイトルの元ネタは勇者王ガオガイガーの最終話のタイトルからです。
最近劇場で公開中、もしくは公開される予定の映画には⑨にまつわるタイトルが多いんで*1、そこから何か選ぼうかと思ってたんですが、たまたま自分の持ってるガオガイガーのDVDが目に入ったんで何となくここからつけました。
多分「星の海」はグラビアアイドルの「ほしのあき」さんに掛けたんでしょうね、漠然と。
いつかチルノもああいうスタイルになれると良いねって感じで。
ちなみにストーリー自体に特に意味はありません。
魔理沙☆午後⑨時☆Don't be late」と同じでたまに描きたくなるタイプのマンガです。
でも友人のワッツに見せたら笑ってくれたんで、描いた甲斐はあったかなと。
個人的に4コマ目のチルノが気に入っています。


と言うわけで杜郷想と例大祭で配布したマンガの解説は以上です。
これからは描いたその都度書けたら良いなと思っていますが、気が乗らないと行動に移さないのでどうなるかはわかりませんです。
…って言うか、そろそろマンガ描かないとな。
連休中に1本ぐらい描けると良いなぁ。

*1:「NINE」とか「第9地区」とか。