「とある屋台の制御棒」攻略本

お約束通り今回もご用意しました。
仙台コミケで手にとって頂いた方の為に頑張りましたよ。
もちろんネタバレですんで、本を読んだ方のみご覧下さい。


うどんげ細腕繁盛記編」キャラ解説

夜雀の妖怪「ミスティア・ローレライ

前作『馬鹿物語』の攻略本で「後々彼女は重要な役を任される事になる」と言っていましたが、その真相はうどんげ編とチルノ編の橋渡し役になるってことでした。
最初は嫉妬狂いでお店にやって来るものの、懐柔されてデレデレに。
こういうのが本当のヤンデレって奴だと思うんですが、どうなんでしょう?
どうでも良いけどチルノ編での登場時とギャップがあり過ぎる気がします。
気をつけないと…。

地殻の下の嫉妬心「水橋パルスィ

今回の引き立て役。
みすちーと逆のベクトルで大活躍します。
ちなみに今後もちょくちょく出てくる予定です。
お楽しみに。
あ、言い忘れてましたけどうどんげとてゐの解説は前回やったので、割愛しますね。

第3話ストーリー解説

「ミスチック・リバー」

タイトルの元ネタは映画「ミスティック・リバー」より。
うどんげ編にみすちーが初登場する話です。
が、実はこの第3話って本当は第2話として描く予定だったんですよね。
『うどん亭が人気に→みすちーが災厄の芽は早めに摘もうと店を襲撃→懐柔されて仲間に→屋台でもうどんを扱うようになって初めて射命丸がうどん亭の事を知る』って感じで。
でも以前にも話しましたが、例大祭が犬走椛島に配置される事になったので彼女が絡めそうな射命丸の登場する3話を繰り上げて2話に仕立て上げて今に至るって感じです。
けどこの一件のお陰で個人的に椛が気に入ってしまいましたし、彼女の話も続く事になったので結果オーライかと。
やっぱサークル長の意見に従うと良い事あるなぁ。

「お客様がみてる」

タイトルの元ネタは「マリア様がみてる」より。
このお客様ってのはうどん亭に来ているお客さんの事では無く、今回のゲストであるパルスィが物陰から見てるって意味だったりします。
で、そんなパルスィの初登場シーンですけど、段々とこの2人の立ち位置が入れ替わって行くという細かいプロットが完全に煮詰まらずに、見切り発車でネームを描き始めてしまいまして、非常に不安だった覚えがあります。
まぁ、描いたら結構あっさり纏まってくれたんで、案ずるより産むが易しってのは本当なんだなと描き終わって思ったりしました。

「私はとことん止まらない」

タイトルの元ネタは影山ヒロノブさんの「俺はとことん止まらない!!」という曲名から。
ストーリー的にはまだまだテンションが上がらない段階なので、タイトルにはエクスクラメーションマークを入れませんでした。
題名だけ盛り上がっても仕方ないですからね。
パルスィの職業は旧都と地上を結ぶ風穴の門番らしいので、街から外れた所に住んでいる上に性格が嫉妬深いので友達が出来ないって事にしました。
二次創作では勇儀姐さんとかと一緒に出て来ることが多いんですけど、実際はどうなんでしょうか?
個人的にはむしろパルスィの居る場所より前の所に居たキスメやヤマメの方が顔馴染みになってそうな気がします。
まぁ、そういう話は自分はこの先描く予定はありませんけどね。
一応最後のコマの「少女妄想中」の文字は東方地霊殿で使用されていたのと同じ龍門石碑体を使いました。
たまたま持ってたんで。
おかげで原作の雰囲気にちょっとは近づけたんではないかと思っています。
こういう細かい所の作り込って大事なんですねぇ。

夢であるように

タイトルの元ネタはテイルズオブディスティニーの主題歌から。
今回の話は受け手側と目線を同じにするキャラクターが頻繁に入れ替わるので、場の切り替えをどうスムーズに行うかが重要だと考えていましたが、ここでは台詞で切り替えにワンクッションを持たせて見ました。
「良い夢を見ているようだけれど…」という台詞の後ろで、さっきまでメインに立っていたパルスィが良い夢を見ているんで。
とっさに思いついた方法でしたけど、個人的には上手くはまってくれたんじゃないかと。
で、第1話以来久々に登場の妹紅によって捕縛、と。
この時もこたんが食べてるのが焼き鳥ですけど、これは夜雀(鳥)が生捕りにされてこの後酷い目に遭わされるという隠喩でもあります。
学生時代にストーリーの作り方を教えてくれた先生が「どんな下らなくても良いから絵的に意味を持たせると自ずと物語は深くなる」と教えてくれたんで、そういう部分は今でも注意して作っています。
ちなみに「下らなくても良いなら…」と思って鳥もち爆弾にダイナマイトの「TNT」と夜雀の鳴き声の「TNTN」を掛けた文字も入れておきました。
…これで本当に深くなってるのかは疑問ですけどね。
更にどうでも良い話ですけど、弱肉強食がどうとか言ってるシーンの背景は当初ビリー・ヘリントン兄貴と木吉カズヤを描こうかと思ってたんですが、画力とか倫理観を踏まえた結果違うモチーフで行く事になったりしています。
きっと本当に描いてたらボスにぶん殴られていたんじゃないかと思います、はい。

「夢の終わりに」

タイトルの元ネタは探偵神宮寺三郎シリーズの同名作から。
この辺は話的に次への繋ぎと言いますか、複線みたいな物を張る為だけのエピソードなので特に面白い事はありません。
けど主人公達が3ページ目にしてようやく出てくるってのはちょっと珍しいかもしれませんね。
いや、自分の描いた話ではって意味ですけど。

「夢は終わらない」

タイトルの元ネタはテイルズオブファンタジアの主題歌から。
夢でタイトルを3つ繋げてみました。
ここからストーリーの展開ががらっと変わりますが、3コマ目のてゐが何か変になっちゃったんでそれが心残りだったりします。
重要な場面なんだからもっと慎重に描くべきだったなぁ…。

「テイ・ストーリー」

タイトルの元ネタは映画「トイ・ストーリー」より。
ネーム描いてる時にたまたまテレビでトイ・ストーリー3のCMをやっていたんで、そこから引っ張ってきました。
とにかくひたすらてゐの大演説が繰り広げられますが、必要な情報を出来るだけ削らずにコマの中に収められるのか心配で校正してる時にヒヤヒヤしてましたね。
吹き出しが大きくなりすぎればキャラが隠れてしまいますし、文字を小さくしてしまうと今度は読みづらくなってしまうんで、これがギリギリなのかなと。
絵を描いている時も余白を大きく取れるように気を使ってはいましたけど、何とかなって良かったです。
ちなみに4コマ目のみすちーは一番初めにペン入れをした所だったりします。
今回は何故か全体的にみすちーのアップ絵がうまく描けたので、間違って消したりする前に清書してしまおうと思ってここから描いてしまいました。

「ずるい兎(おんな)」

タイトルは「ズルい女」という曲名から。
ダーク♂てゐさん発動。
彼女の腹黒さは公式でも散々描かれているんで、出来るだけそれを再現できるように頑張りました。
が、それでも心の底から無慈悲であって欲しくないと個人的に思ってますんで、後の展開でああなる事に…。
この辺は作り手の我侭ですね。

「Miss Tear」

タイトルの元ネタは特にありません。
ミスティアという名前に女性の敬称である「Miss」と涙を意味する「Tear」をあてがっただけです。
あとてゐの失敗(ミス)にも掛かっています。
具体的なみすちーの心理は次のエピソードで…。

「夜雀の涙」

タイトルの元ネタはごく僅かな物の例えである「雀の涙」という言葉から。
みすちーの涙は少量ですけど、てゐの心を動かすには十分だったようで。
ちなみに「寂しいと言ってる割にリグルが手伝いに来てたりするんじゃねぇの?」とか言うツッコミとかが出てきそうですけど、あくまで彼女が手伝ってくれるのは月に1回かそこらって事で。
寂しいと思うぐらい数は多くないよって事で一つご勘弁を…。

「想いが痛みに変わる時」

タイトルの元ネタは古明地洋哉さんの「想いが言葉に変わるとき」という曲名から。
再び視点はパルスィへ。
如何にして彼女の嫉妬心を表情や雰囲気で絵に現すかで苦労しました。
けどもっと凄い絶望と怒りに満ちた表情ってあるはずなんですよね。
難しいなぁ、表情って…。
ちなみにこの時1コマ目で出てくるうどんげはてゐの「みすちーはお払い箱にする」という真意を知っているので、出来るだけ情を移さないように心の中で気をつけているという設定にしています。
まぁ、絵には特にそんな雰囲気出してませんけどね。

「マーシャル・ローレライ

タイトルは「マーシャル・ロー」という映画のタイトルから。
今作で一番苦労したグリーンアイドモンスター登場の回。
話を考えているときは弾幕を手書きで何とかしようと思ってましたけど、ネームを描く段階で難しいと言う事が発覚し、急遽フォトショップで大玉を表現してみる事に決めてしまいました。
お陰で弾幕だけがやたらと浮いて見える結果に…。
でも手で描いてたらもっと酷い事になってたと思いますよ、多分。
ちなみにここに限らず、今回はトーン代わりのフォトショでの着色量を前よりかなり増やしています。
あんまり白いと見栄え悪いからね。
でもお陰でインクの使用量が半端無い事に…。
この辺は本当にジレンマですな…。

ポケットの中の戦争

タイトルは「機動戦士ガンダム0080」のサブタイトルから…と思われがちですが、実は「ポケットモンスター」の事を指すタイトルでもあったりします。
ここでてゐがみすちーを助けて、本当の意味で彼女を仲間にする決意を固めます。
が、そんな事よりグリーンアイドモンスターの立体感が上手く表現できなくて何度も描き直した事の方が自分としては強く印象に残ってます。
慣れない事はするもんじゃないなと思いましたね…。

「グリーンアイドモンスター vs ルナティックレッドアイズ」

タイトルの元ネタはリンドバーグの同名曲と、Innocent Keyさんの同名曲を組み合わせた物です。
ポケモン的にはグリーンはレッドに勝てないんで、そういう意味も込めてあります。
つまり意味さえ知ってしまえば二人の戦いの結末は既にネタバレされてるって事で…。
まぁ、5ボスと2ボスじゃ格が違うのは既に目に見えてるんで、言うまでも無いって話ですけどね。

エスケープ・フロム・LE」

タイトルは「エスケープ・フロム・LA」という映画のタイトルから。
LEは「ルナティック・アイズ」の略です。
鈴仙が位相をずらした事によって出入り口が無くなるという描写をしましたが、正直これってありなのかなと描いている間散々悩みました。
三月精で位相をずらした事によって竹林の入り口を見つけられなくしていたんでこういう事も出来るんだと考えたんですが、森とかの入り口と建造物の入り口は本来別物なんですよね。
前者は観念的な物ですけど、後者は物理的に存在する物ですんで。
なので「入り口」という誇大解釈によって建物の出入り口も消せるとしてしまったんですが、うどんげは自分の座薬も透過出来たりするわけですし、物理的な物の位相もずらせると言えばずらせるんですよね。
果たしてどっちが正しいのか…、と思ってはいたんですが、所詮マンガなんで深く考えないで広い心で楽しんで頂けたらとも思っています。
とりあえず「ウドンゲすげぇ」ってことで。

「Close Youre Eyes」

こちらもタイトルの元ネタはありません。
うどんげが狂気の瞳を閉じるって意味でつけただけですんで。
一応、パルスィ戦決着です。
うどんげ編ではこれ以降戦闘シーンは一切予定していないんで、ある意味貴重な場面となったのかもしれません。
基本的にチルノ編と違って美味しんぼみたいなグルメ作品を装ったギャグマンガになるように作ってますんで。
ちなみに4コマ目のウドンゲは本当に紙が擦り切れるかと思うぐらい何度も描き直しました。
手描きでは一番苦労した絵かもしれません。
遠近感とかちょっと違う絵ですんでね。
でもまだ指とかおかしいよなぁ…。
人体の中でも手って描くのが難しい部類に入ると思うんで、そのうち練習しなきゃなと思います。

「ステイ・ウィズ・ミー」

同じく元ネタ無しのタイトル。
日本語訳すると「傍に居て」となりますが、それぞれの単語にてゐ、うどんげみすちーの名前の頭文字が入ってもいるので、この先3人が力を合わせて頑張って行くという意味も込めてあったりします。
今回の話には「一瞬の判断で未来は大きく変わる」というテーマもあったりします。
みすちーが妹紅に捕まった時にパルスィが助けに入ればみすちーうどんげ達では無く、パルスィと組んでいたかもしれませんし、てゐがみすちーを助けなければうどんげは彼女に手を下す手間が省けると思ってパルスィを追い払わなかったと思いますんで。
そういう意味もあって、3コマ目と4コマ目のうどんげはてゐに残っていた人情に嬉しくなってにやついていたりします。
決して彼女を茶化しているだけの笑みじゃないんですよ?
ってわけで今回の話を象徴する絵だったと思うんで、4コマ目の方を表紙にも使用しました。
けどお陰でタイトルと不釣合いになってしまったり…。
まぁ、仕方ないね。

古明地さとりは悟らない」

タイトルの元ネタはジョジョの奇妙な冒険の外伝「岸辺露伴は動かない」より。
パルスィ側のエピローグです。
泣きながら迷いの竹林を後にするパルスィですが、実際はここまで来るのに体力的にも精神的にも凄く大変だったと思うんですよ。
あの後あの状態から立ち上がって、歩いてきたわけですから。
どれほど情けなく思ったんでしょうかね。
なので彼女を一人だけにするのは可哀想だと思って、お空を迎えに来たさとりと鉢合わせて一緒に帰らせてあげました。
ちなみにこの時さとりはパルスィの心を読んではいません。
何となく彼女の気持ちを察して、一緒に帰ろうと提案しています。
その証拠に彼女の台詞は「帰りましょう?」と疑問形になってますんで。
相手の心を読んで真相を知っていたら、もっとはっきり言葉を言えていたと思いますからね。
個人的にさとりは人に嫌われる者の気持ちも理解してあげられる、東方屈指のゴッドマザーだと考えていますんで、この先自分の二次創作ではそういうキャラで通そうと思っています。

「渡る世間は馬鹿ばかり編」キャラ解説

氷の妖精「チルノ」

こっちではゲストが登場しないんで、メインキャラのおさらいを。
一応主人公ですけど、今回はいまいち目立ちません。
と言うのも前回活躍しなかったキャラを今回前面に押し出そうと考えたからなんです。
まぁ、彼女も妖精なので「仕方ないね」という許容の心は持ってると思いますから、オールOKってことで。

熱かい悩む神の火「霊烏路空

本のタイトルが彼女メインっぽいのに、チルノ同様今回あまり活躍しない不遇な子。
うどんげ編に最後ちょっと出てきたのもその辺りの罪滅ぼしだったりします。
次の話とかでは活躍させてやりたいなぁ…。

湖の妖精「大妖精」

下手したら今回チルノ並みに活躍したんじゃないかと思う妖精さん
歪みねぇな。
彼女はむしろ頭が切れる方だと思うので、今後はこういう面で活躍させてあげたいです。
…本当に希望ですけど。

宵闇の妖怪「ルーミア

今回大活躍の人その1。
前回のルーミアはほとんど「そーなのかー」しか言ってなかったんで、色々と喋らせてみました。
彼女はビジュアル的にも面白いので、今後はもっと自然に活躍の場を作ってあげられそうな気がします。
ところで最近気付いたんですけど、こいつのネクタイの形状って若干卑猥ですよね。
まぁ、気にし過ぎなのかもしれませんが。

闇に輝く光の蟲「リグル・ナイトバグ

今回大活躍の人その2。
と言うか文句無しに一番活躍しています。
彼女のお陰で話が持ったと言っても過言じゃないぐらいですよ。
本当にリグルって使い勝手が良くて驚きましたよ。
いじられキャラって便利だなぁ…。
今後もツッコミとか多方面で活躍予定です。

第2話ストーリー解説

「屋台の鍵貸します」

タイトルの元ネタは「アパートの鍵貸します」という映画から。
オープニング。
うどんの修行期間中の早い段階で屋台の工事が完了してしまう事を知ったみすちーが、チルノ、お空、大ちゃん、ルーミア、リグルの5人に屋台を任せることを決意するというお話です。
何でそんな危険な事をあっさり決断してしまったのかは分かりませんが、まぁ彼女もあの面子と付き合っているんだから変な部分もあるかもしれないって事で。

「燃えて散るのが華」

タイトルの元ネタは実は良く知りません。
ラジオを聴いていたらこういう歌詞が耳に飛び込んできて「あ、これタイトルに使える!」って思って採用しただけなんで。
何かでも曲調的にかなり古かったような…?
まぁ、とりあえずそんな感じです。
どうでも良いんですがこの話は全体的に絵がドイヒーな事になってます。
理由はお酒飲みながらペン入れしたからです。
お陰でチルノはおかしな顔になってるわ、鰻を焼いている網は歪んでいるわでだらしねぇ事に…。
次回から気をつけます…。
あ、ちなみにここでチルノが履いているのは小学校でよく使う上履きだったりします。
こういうのが似合うと思うんで、これから彼女の靴はこれで通そうと思います、はい。

「インセクト・オーダー」

タイトルの元ネタはモンスターハンターに出てくる双剣の名前から。
これを作るのにみんなで虫を殺しまくった覚えがあります。
一応鰻の焼き方担当がリグルに決まる話ですが、そこによく二次創作で出てくるゴキブリネタを入れてみました。
ちなみにチルノもお空も彼女が蛍ではないと本当に思っていたんだと思います。
悪口言うような子達じゃ無いんで。

「東方は夜の7時」

タイトルは「東京は夜の7時」という曲名から。
何だかんだでオープンする屋台ですが、ここから全員にお店のロゴが入ったエプロンを着用させています。
本当は今話題のおかみすちーの衣装を着せようかと思ったんですが、面倒だったのでこういう形で落ち着くことに。
と言うか和服なんて描けん。
構造がわかんないからなぁ…。

「週末のフール」

タイトルは伊坂幸太郎さんの「終末のフール」という小説から。
ルーミア初台詞にして独壇場の展開。
彼女を接客担当にした理由は後ほど語りますが、本当によくもまぁこういう役がしっくりきたもんだと不思議に思います。
しかし妖怪だらけの屋台に臆せず来る常連も凄いと思いますね…。
幻想郷の住人は色々と肝が据わってるんだろうなぁ。

「重罪と経済」

タイトルは「ウディ・アレンの重罪と軽罪」という映画から。
題名を決める時に親父の持っていた映画の本をぱらぱら読んでいたんで、今回はそこから拝借した物が多くなっています。
ルーミアというとゆゆ様に並ぶ大食いキャラとして世間では認知されているんで、その辺を話に組み込みたいと思って考えてみました。
リグルのツッコミ役としての才能も生きて、キレのある展開になったんではないかと。
そしてまだまだ二人の独壇場は続きます。

お熱いのがお好き

こちらもウディ・アレンの同名作からタイトルを拝借しています。
お空の担当が火力調節である事が明らかになりますが、核融合の火で焼いた鰻を食べたららやっぱ人体に影響あるんですかね。
誰もやった事無いでしょうから真意は分かりませんが、神主がクリーンなエネルギーって言ってるんだから東方的に大丈夫でしょう、うん。

「立喰師伝説」

タイトルは押井守の「立喰師列伝」という映画のタイトルから。
物を食べる描写が絡んだので、この方の作品からお名前をお借りしました。
ルーミアの両腕を広げるポーズって、バストアップの視点で見たら包容力のある絵に見えるんじゃないかと思いまして、彼女にお客さんの身の上話とか聞かせるには良いんじゃないかと思い立ちました。
で、接客担当に抜擢と。
まぁ実際彼女は殆ど「そーなのかー」としか返さないんですけど、しっかりと話に耳は傾けていたりします。
喋る側だって話を聞いてくれるだけでも在り難いでしょうから、こういう存在って飲み屋には大事だと思います。
そういう聞き上手の才能があるって事ですね。
ちなみに鰻とビールの減り具合で時間経過を表現してみたんですが、4コマだと結構効果的に映りますね。
今後もちょくちょく使おうかと思います。

「女の子にセンチメンタルなんて感情は無い」

タイトルはレイフォースの同名曲から。
神主もタイトー出身のゲームプログラマーだったそうですし、タイトーゲーム音楽を手がけているZUNTATAさんから名前も拝借していると聞いたので、こちらもZUNTATAさん作曲の音楽から名前を拝借しました。
内容はリグルの二次創作設定ネタ第二段です。
G以外に有名と言えばやはり男の娘ネタなので、前の話と一組になるように今度はチルノではなくお空に言わせてみました。
しかし逆にお空の台詞がこれだけになってしまうとは…。
本当に「とある屋台の制御棒」ってタイトル詐欺だよなぁ。
でも屋台も制御棒も出て来るんで、ギリギリOK…ですよね?
OKって言ってくれ…。
ちなみにリグルが鰻を焼いている絵は自分が桜祭りでホタテとかの焼き方をしていた時の経験を参考にしていたりします。
リアリティが出たかどうかは別として、何でも経験してみるのは大事だと思いましたね。
今月も夏祭りの手伝いがあるんで、そこでも学べる事があると嬉しいです。

「夢で咲くのが恋娘」

タイトルは「燃えて散るのが華」と同じくラジオで流れていた曲の歌詞から。
今度はお会計にチャレンジするチルノですが、結果は言うまでも無く撃沈。
この時イオシスさんの「チルノのパーフェクトさんすう教室」を聴きながら描いたりしてました。
少しは出来に反映されてると良いんですが、いつもと同じだよなぁ…。
もっと音楽から来るインスピレーションを形に出来るようになりたいです。
どうでも良いんですが、4コマ目の大ちゃんのサイドテールが逆になってますよね。
これはイベント終わってから気付いたんでもう修正不能になってしまいましたが、Webに上げる時は可能な限り直したいと思ってます。
けど同人誌で出したバージョンの方が出来が悪いと言うのも考え物なんで、戒めにあえて直さず上げようかとも考えています。
いや、面倒臭いからじゃ無いですよ、本当に。

「アイシクル・フォール 〜テンションだだ下がり〜」

タイトルはチルノのスペルカードの名前から。
チルノ(アイシクル)のテンションが下がる(フォール)って意味で使ってみました。
でも活躍してるのは大妖精の方だったり。
妖精だけに仕方ないね。

「フロスト・コラムス 〜氷にまつわる良い話〜」

タイトルは同じくチルノのスペルカードの名前から。
コラムスって「話題」って意味もあるので、そこからも引っ張って来てます。
チルノにとって大ちゃんは特別な存在だと思っています。
チルノと一番中身が近しいのはもちろんお空でしょうけど、大ちゃんは友達と言うより家族に近い人物でしょうからね。
きっと今まで大ちゃんの力ではどうにも出来ない事はチルノが頑張って、チルノの頭ではどうにも出来ない事は大ちゃんが補って支え合って生きてきたんだと思います。
そういう経験から生まれたアイディアっていうのが表現できてると良いんですが、どうでしょう?
あ、ちなみにルーミアの言っていた「エンタングル」って台詞はゼーガペインから引用したものです。
「了解」って意味なんですが、流石にここで言わせちゃったのはお遊びが過ぎたかなと思ってます。
すみません。

「世界は女で回っている」

タイトルはこちらもウディ・アレンの同名作から。
今回散々この方の映画のタイトルを用いてますけど、自分は一度も彼の作品を見た事が無かったりします。
今度なんか借りてみようかな…。
みすちーがお店の様子を見に帰ってくる話ですが、今回の問題は何よりも神主を出してしまった事ですね。
東方の二次創作を作る事はガイドラインで認められている事は周知の事実ですが、神主本人を出して良いかは別問題だと思いますんで、果たして良かったのかどうか…。
まぁ、馬鹿にするつもりとかは毛頭ありませんし、最低限失礼の無いよう気を使ったつもりではいますけど、似せて描けたかはまた別問題ですね。
似顔絵もまた難しい…。
ちなみに3コマ目の背景にある照明はリグルが蛍を集めて作った物だったりします。
今回の話の中でリグルとルーミアの能力を生かした話を描いてあげられなかったので、いつか機会があったらその辺の設定を使った話も描いてあげたいですね。
ルーミアの闇を操る能力で午前中でも屋台の周りを夜っぽい雰囲気にできて、早い段階からお客を呼び込めるとかいう事も出来たわけですし。
後から後悔しないように次回は気をつけたいです。

1/3の純情な感情の摩天楼」

タイトルの元ネタは「1/3の純情な感情」という曲と、聖白蓮のテーマである「感情の摩天楼」から。
エピローグですが、本来この話は描く予定に無いものでした。
ちょっとページ的に尺余りしてしまったんで、急遽考えて描いたものです。
あまり山も落ちも無い話ですけど、次回に続くって感じを出せただけでも良かったのかなと。
ちなみに今後チルノ編で料理を扱う話はあまり無いと思います。
今回の同人誌はうどんげ編とチルノ編が入れ替わったような出来になったのがちょっと面白かったような気がしますね。

おまけ

「僧衣を脱ぐ日」

タイトルの元ネタは山川純一先生の同名作から。
自分の扱う話の中では本来カオス編に部類するマンガだと思うんですけど、今回は尺の問題からこちらが描けなかったんで罪滅ぼし的におまけで描かせて頂きました。
でも本来これって仙コミでSeoさんと出すはずだった合同誌で使う予定のネタだったんですよね。
ボスとムイさんはポケモンの合同誌を出してたんで、こちらも残った面子で本を描くと言うのが当初の予定だったんですけど、Seoさんが原稿に紅茶を零してしまって目も当てられないことになっちゃったんで、こっちの本は白紙って事になってしまいました。
なのでネタの供養的な意味でも製本中に急遽執筆しました。
15分ぐらいで。
登場人物は「馬鹿物語」のムラサ編で台詞が無かったり、登場すらしなかった人物にスポットを当ててます。
これで封獣ぬえも描けたんで、星組はコンプリートって事になりますね。
まぁ、彼女は一切喋ってないんで均等に活躍させたとは言い切れませんけど気にしない。
内容的にはまぁ、普通の感じで。
特徴の無い一輪から頭巾まで取っちゃったら何も残らないよって話です。
けど当初は頭巾を取ったら以外と美人だったって話にもしようと思ってたんですけど、画力が無いからその辺の表現は叶わず、上記の内容となりました。
次は出来たらちゃんとしたカオス編を描きたいですね…。